名古屋市を中心に東海地方全域で活動する不動産会社のエーチームです。

コロナ禍の影響でリースバック等売却のご相談が増加しておりますが、その中でも残念ながら成約につながらなかった事例をご紹介します。

今回のお客さまは、愛知県豊川市にお住まいの40代女性からのご相談です。

ご相談内容

今回のご相談者は40代の女性で、ご自身のお子様とお姉さまと3人で戸建てにお住まいです。そのご自宅はお父様から相続しており、住宅ローンは完済しているとのことです。しかし女手ひとつでお子様を育てられており、この新型コロナウィルス感染症の影響で就職活動も厳しい状態が続いており、パートでの収入とお姉さまの収入で何とか賄っているとのことでした。

これまでは貯金を多少切り崩して何とか乗り越えてこられましたが、底が見え始めて来てしまった為、売却してまとまった生活資金ができないか？と考え始めたとのことでした。

しかしお子様のことを考えると引越しはしたくないとのことで、リースバックで何とかしたいとご相談いただきました。

まずは査定のためのヒアリング

当社のリースバック専任スタッフが、まずはお客様から詳しくヒアリングを行いました。

売却を考えた経緯や現在のお困りごと、また土地の面積や建物の面積、前面道路の向きや道路幅、建物の築年数など・・・。

いろいろとヒアリングさせていただいている中で所有者の話になり、お客様了承のもと登記簿謄本を取らせていただくこととなりました。

所有者がなんと・・・

ご相談者の女性は自分自身のみが所有者だと思い込んでおられ話を進めようとしておりましたが、登記簿謄本を確認すると、なんと一緒にお住いのお姉さまも1/2所有されているではありませんか！

ご相談者へお姉さまにもこのリースバックについてご理解いただき、承諾をしていただかなければ先に進めることが出来ない旨とリースバック後の売買価格の配分や家賃の負担配分などを話し合っていただき、お姉さまに承諾いただいてから先に進めましょうと一旦お話しが終わりました。

後日連絡が・・・

ご相談者から後日電話でご連絡をいただきました。

内容は、「姉を説得してみましたが、話がこじれただけで了承は得られませんでした。」とのこと。我々もご相談者へ「我々からお姉さまリースバックの内容や売却後どのようになるのか？までを詳しくお話しさせていただきます。」とお話ししましたが、そういう状況では無いようで、今回は一旦諦めまた困った際にお姉さまを説得した後に相談させてもらうとのことで一旦お断りとなりました。

このように所有者が複数人の場合には、登記簿上の所有者全員が売却の承諾をいただく必要があります。一人でも反対されると売却やリースバックすることができませんのでご注意ください。

まだ他にもリースバック（売却）できないケースがありますので、以下を参考にしてください。

【リースバック】リースバックには契約できないケースがある

またリースバックの基本的な内容は以下を参考にしてください。

【エーチームのリースバック】基礎知識編

さいごに

当社は今回のご相談内容のように、所有者や担保状況など詳しく調査させいただいた後に査定をさせていただいております。

なかなか詳しい内容を把握されていない方もいらっしゃると思いますが、リースバックなどをされたい場合には当社でお調べしますので、まずはご相談ください。

お客様の現在の状況などを把握し、親身になって最良の提案をさせていただきます。