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SACHIKO SATO
管理物件のあるお部屋の入居者さんからご連絡をいただきました。
「10年住んでいます。このたび3人いた子供たちも全て独立し春から自分一人になります。引越しを考えインターネットで部屋を探していたところ、たまたま同じ物件の募集条件を見かけ、また近隣の物件の条件も見たところ、現状の家賃が相場より高いことに気付きました。家賃交渉ってできるんですか?」
と尋ねられました。
このようなお話はあまりありませんが、たまにインターネットで他の部屋の募集条件を見て連絡される方はあります。が、このような場合は断固として受け付けることはありません。
室内の状況やその時の空室状況、繁忙期か閑散期か、また階数や位置や間取によってそれぞれ条件が異なるのは当然のことです。
年月が経過すれば、建物の外観や室内の設備も古くなり、その結果家賃も下がることはあるでしょう。
永久的に同じ家賃であるわけではないことも理解できるかと思います。
しかしながら今回のケースは
① 10年住み続けてくださっている優良な入居者さん。
② 今の家賃より安いところに引越しを考えている。
この点を考慮すると、オーナー様にとって家賃交渉をお断りし、引越しをされていまうことがプラスなのかマイナスなのか…
入居者さんに再度ヒヤリングしました。
「家賃が今募集している家賃まで下がったら、引越しせず、1年以上まだ住み続けていただけますか?」と。
YESの答えを頂き、オーナー様に相談させていただきました。
オーナー様は、快く了承していただきました。
この時期退去済みの空室もあり、またここで退去があると10年も住んだ部屋ですのでかなりの原状回復工事が必要となります。
それならば、家賃を下げても住み続けていただけるのなら有難いとおっしゃっていただきました。
入居者さんにそれをお伝えしたら、大変驚かれ、余分な引越し費用が節約でき有難い!と喜んでいただきました。
オーナーにとっても、入居者さんにとっても喜んでいただける結果となり、管理会社としてもよかったかなと思っております。
このように、入居者さんにもオーナー様にもご満足いただける環境づくりができたとき、管理の仕事をしていて喜びを感じます。
管理会社の仕事は、苦情やトラブル解決が多い中、たまにはこんな微笑ましいエピソードもあります。
参考までにこの後は「賃料改定の覚書」を交わし、4月より新賃料にてお住まいいただきます!
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エーチームが選ばれる理由がきっとお分かりいただけます。