中古マンションの購入について⑯～マンションの駐車場事情

NAOKI MIZUTANI

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名古屋を拠点に東海エリア全域で活動しているエーチームです。

弊社エーチーム株式会社はリノベーション専門会社の「らしい暮らしを、見つけよう」でおなじみの【リノベる。】と業務提携をしています。

私どもは【リノベる。】でリノベーションをしたいがマンションを持っていない、というお客様に、リノベーションに最適な中古マンションをご紹介させて頂く役割を担っています。

今回はそんな「らしい暮らし」を見つけられた、K様の物件探しの際に遭遇した「中古分譲マンションの駐車場問題」についてお伝えします。

1 中古マンションの駐車場事情
2 K様の場合
3 ラッキーっ！

中古マンションの駐車場事情

まずは一般的なお話しから。

すでに中古マンションをお探しの方はご存知かと思いますが、マンションによって結構な割合で「駐車場」の空きがないのです！都市中心部に近づくほど、また築年数が古くなればなるほど駐車場の空きがない！

都市中心部の限られた敷地で建てれば駐車場に充てるスペースが少なくなります。一世帯に一台自家用車を保有していなかった時代のマンションは、総戸数分の駐車スペースを確保している事が少ないのです。最近のマンションや郊外にある敷地の広いマンションでは一戸一台分の駐車場を確保しているマンションがほとんどです。

そのマンションの駐車場に空きがあるかどうかは、管理会社か管理組合が発行する「重要事項調査報告書」に記載があります。

詳しくは過去のブログをご参照ください。

中古マンションの購入について⑤～重要事項調査報告書・長期修繕計画書とは？

中古マンションの購入について⑥～重要事項調査報告書のチェックポイント

ただそれでも「駐車場の空き無し」の物件の購入を決めた場合はどうするのか？

敷地内の駐車場を確保したい場合は（マンションごとにルールはありますが）一般的に、空きの順番待ちの申し込みをする事になります。稀に空きが出たら順番関係なく抽選で決めるマンションもあります。

車のサイズが大きくて敷地内の駐車場に入らない！以外は、順番待ちの申し込みをされる事をオススメします。多くの場合、敷地内の駐車場の方が周辺の駐車場に比べて月々の駐車料金が「割安」だからです。（稀に逆転現象あり）

しかし申し込んだものの、いつ空くかわからなかったり順番待ちの人数が多い場合は敷地外で駐車場を借りることになります。

K様の場合

さてK様の場合はどうだったのでしょうか？

物件のご提案～物件の内覧～住宅ローンの事前審査～と色々な段階を経て、K様の物件の売買契約が無事に終わりました。

ご契約されたマンションは1983年建築（築37年）で総戸数169戸の大規模マンションです。立地は最近でこそ周辺にスーパーやドラッグストア、コンビニやカフェ等が出来、人気のエリアですが当時はいわゆる郊外型マンションだったと思います。

地下鉄の駅から徒歩12分ですので、当時は駐車場が無くても良い方も多かったのかもしれません。ちなみに駐車場は敷地内に107台分、当時から最近まで隣地に別で31台分のスペースがありました。ただご契約の少し前に隣地の31台分の駐車場が貸しトランクルームに変わってしまい、31台分が溢れることになってしまいました。

ご契約時に管理会社に敷地内駐車場の待ち状況を確認したところ、10組以上の待ちがあるとの事でした。

K様には事前にその事をお伝えしており、周辺駐車場を探すお手伝いを依頼されました。当然、敷地内駐車場の予約も同時に行いました。

マンション周辺には月極駐車場が多数ありましたので気楽に行けるだろうと思っていました。一日使って徒歩で駐車場の看板を確認し、その場で看板に記載されている電話番号に電話するという作戦を実行しました。

1件目はマンションのすぐ隣の駐車場。K様からも「ここなら問題なく即決だね」と。電話してみると満車で予約は受け付けないとの事。気を取り直して2件目、3件目、4件目・・・なかなか空きは見つかりません。

しかも依然駐車場だった場所に新築マンションが建築されていたり、コインパーキングに変わっていたりして大苦戦の展開になっていました。

周辺をくまなく3～4時間歩いて徒歩圏内の駐車場は全て当たり尽くし、絶望の面持ちでトボトボとスタート地点に戻りました。1件目に当たった駐車場は結構広く、一部がコインパーキングでその敷地内には所有者のご自宅がある駐車場でした。

ダメ元でもう一度直接所有者宅に訪問し尋ねたところ「ちょうどさっき1台解約の電話があったよ」との事！