名古屋を拠点に東海エリア全域で活動しているエーチームです。

弊社エーチーム株式会社では不動産の賃貸仲介・売買仲介の業務も行っており、お客様の理想のお部屋探しを全力でお手伝いさせて頂いております。

これまで「賃貸VS購入」、「マンションVS一戸建て」、「新築物件VS中古物件」をまとめてきました。前回は「中古マンションの購入について」の住宅ローンについてをご紹介いたしました。

今回は「物件内覧時にチェックするポイント」を不動産のプロの視点でお伝えできればと思います。

マイホームの購入を検討されている皆様のご参考になれば幸いです。

室内でのポイント

まず一番大事にしたいポイントは「ここに住む・生活する」意識で見る事です。ついついアラ捜しをしがちですが、表面的な汚れや破損などはリフォームやリノベーションをすれば改善される事もあります。陽当りや通風など立地に関係する「改善・変更できない点」をしっかり見るようにしましょう。

・玄関・・・玄関ドアを開け閉めして歪みや傾きがないかを確認し、鍵やドアチェーン・ドアガードの掛かり具合も要確認です。

・水廻り・・・可能なら水を流してみて、排水の状態を確認します。排水溝からの臭いは長期間使用していないと封水トラップに水が無く、ふたが無い状態なので下水から直接臭いが上がってきます。ただし水を使い始めるとふたがされるので、臭わなくなることが多いです。

・キッチン・・・実際にキッチンに立ってみて配置や高さなどを確認して、普段の料理の時の動きを想像して使い勝手なども確認しましょう。調理器具やよく使うものが置けるのかも見ておくと良いでしょう。

・浴室・・・ご家族構成に合わせて浴槽の広さ（サイズ）やふちの高さ、手すりの有無など。可能ならシャワーの水圧なども確認しておくと良いでしょう。

・トイレ・洗面所・・・排水時につまりが無いか、収納の有無や収納量などを確認しましょう。

・天井・・・上階からの水漏れによる「しみ」の跡などが無いか確認します。天井の高さは築年数や建築の仕方によって違いがありますので、圧迫感を感じないかも見ておきましょう。壁沿いに梁がある場合は家具が入らない事もあります。事前に購入予定の家具や、お手持ちの家具の高さを調べておくと良いでしょう。

・床・・・歩いてみて軋みや傾きや沈む箇所が無いかを確認します。床材を張り替えずにそのまま利用する場合は、大きな傷・日焼け・はがれなどが補修できるかを確認しましょう。床暖房付きの場合は張り替えが通常の床材よりも高額になることもありますので注意が必要です。

・窓サッシ・・・開け閉めをし、引っ掛かりやすべり、歪みが無くきちんと閉まるかを確認します。鍵が正常に掛かるかも重要なポイントです。

・間取りなど・・・家事動線や収納の位置など、実際の生活を想像して使い勝手の良し悪しを確認します。家具などの配置も考えて、生活するにあたって十分な広さがあるかも確認しましょう。コンセントの位置や数、電気のアンペア数なども確認しておくと良いでしょう。

・陽当り、通風・・・通風は実際に窓を開けて確認しましょう。その時に周辺の音（騒音）や隣接する建物からの目線が気にならないかも確認しておくのも重要です。陽当りは時間や向きによって違いはありますが、照明を消すと確認しやすくなります。

・電話・インターネット・・・電話の接続口の場所や、インターネット回線の種類や事業者なども確認しておきましょう。

・音・・・室内にいる時の周辺から聞こえてくる音や、こちらから上下左右のお部屋に対して影響が無いかも気にしておくと良いでしょう。（ドアや建具の開閉音や、歩いた時の足音が響かないかなど）

屋外や共有部分の確認ポイント

屋外や共有部分に関しては個人で変更・改善が出来ないので、管理会社や管理組合の管理状況・修繕の実施状況や予定・清掃の状態などを確認することが重要です。

・共有　廊下・階段・バルコニー・・・ひび割れや防水シートの有無、鉄部のさび、排水溝にゴミや落ち葉が詰まっていないかを確認します。

・エレベーター・・・内部の汚れや落書きの有無は、管理・清掃の状況を確認できます。作動時の振動や音を確認することで、深夜や早朝に音が気になるかを知ることが出来ます。

・集合ポスト・・・不要チラシやゴミが散乱していないかをチェックしましょう。

・共有施設・設備・・・集会所や管理人室はほとんどの物件にあることが多いです。敷地内公園や共有のキッズルーム、コンシェルジュサービス、宅配ボックス、ペットの足洗い場など便利な施設や設備もある物件も存在します。

・駐車場・・・清掃が行き届いているか、区画外のスペースに無断駐車が無いかを見ておきましょう。

・駐輪場・・・自転車やバイクが整頓されて置かれているか、古い自転車が放置されていないかを確認しましょう。

・防犯面・・・オートロックだけではなく、各所（エントランス・駐車場・駐輪場・エレベーターなど）に防犯カメラが設置されているかを確認しておくことが重要です。敷地内の植え込みや公園・共有部分に暗がりや死角になるような場所がないかも見ておきましょう。

・掲示板・・・張り紙の内容を確認しておきましょう。地域や学区内の催し物情報などが掲示されている場合もありますので、周辺地域の雰囲気が分かる事もあります。ネガティブな地域の防犯状況や、マンション内の注意情報が掲示されている事もありますので、チェックが必要です。

その他、敷地内で気になる事があれば、不動産業者や管理人・居住されている方（売主）などに聞いてみましょう。

周辺地域・施設など

・普段利用することが多いスーパーやショッピングモール、コンビニなどのお買い物施設までの距離や品ぞろえも見ておくと良いでしょう。

・総合病院だけでなく、事前に各専門医院の場所や評判も調べたり、周辺の方に聞いて情報収集しておきましょう。

・小中学校までの通学路の交通量や危険な場所がないかもチェックしておきましょう。

・警察のホームページなどをチェックして、地域の防犯状況や犯罪・事故の発生状況を確認しておくのも重要です。

・住環境に影響がありそうな深夜営業の店舗や飲食店や娯楽施設、倉庫や工場などの有無も確認しておきましょう。

・周辺を歩いてみて、町の雰囲気を感じておくことも大切です。時間を変えて夜の状況も見ておくと良いでしょう。

関連記事を併せてご参考にしてください！

中古マンションの購入について③～住宅ローンについて

マイホーム選び「新築住宅」と「中古住宅」どっち？

まとめ

確認するべきポイントはたくさんありますが、居住中の物件やクリーニング済みの物件などは排水確認等が難しい場合もあります。難しい場合は確認ポイントを、居住者や物件担当者に聞いてみる事が重要です。

確認ポイントはチェックシートを作成し、点数をつけて物件ごとに比較してみると物件選定がしやすくなります。気になるポイントや、良いところなどを写真に残しておくと比較する際に役立つと思います。

確認ポイントや希望条件をすべて満たす物件に出会うことは、非常に確率が低く、もし出会えたらすごくラッキーだと思います。「このポイントは良かったから、このポイントは我慢しよう」など、ご家族やご親族でしっかり話しをする事も重要です。