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SACHIKO SATO
今、報道等でも取り上げられているようにコロナの影響でテナントの家賃が払えないという問題が起きております。
わがエーチームの管理物件にも飲食店、スナックなどテナントの契約者さんは多々あります。
愛知独自の緊急事態宣言が出た4月2週目以降、毎日のようにテナントさんからの問合せのお電話を頂き、その都度大家様に報告し、協議をしております。
世間のみなさんの大半は、大家さんの実情をご存じない方も多いかと思います。
いわゆる大家さんには2つに分かれます。
金融機関からの借入れによって物件を購入し家賃収入の中から返済をしている大家さんと借入れなく物件にかかる経費以外は全て収益になる大家さん。
前者の方にとって家賃の減額は大きなダメージとなります。
借入れの返済はもちろん、物件を所有していることでの出費はまだまだたくさんあります。
固定資産税、エレベーターの保守費用、共用部の光熱費、清掃代、消防設備の維持・点検、そして管理会社に支払う管理費に客付けした不動産業者に支払う広告料など。
報道などでも耳にする「家賃半額」など、とても無理な話です。
ましてやこのGWで緊急事態宣言が解除されることはなく、少なくとも5月末まで延長になそうです。
問い合わせをいただく事業者さんが口を揃えておっしゃるのは、休業に対する協力金も事業者への助成金もまだ何も具体的なものはなく、受付すらしていない現実。
与野党で審議している家賃補助や猶予、また大家さんへの補償など、様々な案はあれど具体的に決定しているものはありません。
昨今の賃貸借契約においては、大半が家賃保証会社が必須になっており、弊社管理物件についても同じくです。
したがって、家賃の猶予を与えると言っても非常に複雑な話になります。
保証会社さんにお尋ねしてみましたが、今のところコロナによる家賃についての特例などは特にないようです。
家賃を数か月間減額したり、猶予を与えることは管理会社や家賃保証会社としては、非常に複雑な話になるわけです。
大家さんによっては、「お見舞金」を出されたケースがあります。
今回の国難は傷み分けということで、大家さんの気持ちとしてテナントさんにお見舞金を差し上げました。
家賃の減額は難しいですが、気持ちだけでもと家賃の半額程度です。
「何とか頑張ってください!」との言葉を添えてお渡ししました。
このまま、現在入居中の契約者さんが頑張って乗り越えられることを祈るばかりですが、そうはいかないテナントさんもあるでしょう。
現に本日解約の連絡をいただきました。
事業用の賃貸借契約の解約予告は3か月前となっており、今解約手続きをしても3ヶ月先まで家賃がかかることになります。
それもまたテナントさんにとっては厳しい条件です。
本当に先が見えない状況です。
大家さんにとっても今空いてしまうことの不安もあります。
管理会社としてもどう乗り越えられるか不安でしかありません。
今後、早急に政府や自治体の対応が必要と痛感します。
この件については、また書かせて頂きたいと思います。
取り留めのない内容ですが、管理会社として今できることは何か、考えてまいります。
「不動産」や「暮らす」に関するあらゆるエージャーナル(良い記事)を配信。
エーチームが選ばれる理由がきっとお分かりいただけます。