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NAOKI MIZUTANI
近年ユーチューブやテレビ番組の影響もありペットブームとなる中、新型コロナウイルスの巣ごもり需要でさらにペットへの関心がが高まっています。単身者のペット需要も増えています。
とはいえ居住中のお住まいが賃貸のアパートやマンションだった場合、ペットを飼育できるかは物件次第です。市場を見てみると、まだまだペット飼育可の物件は少ないのが現状です。
空室対策の為にペット飼育可に条件変更をお考えのオーナー様もおられます。ペット飼育可に変更することでのメリットやデメリットをご紹介いたしますので、少しでも思わぬトラブルやリスクを回避するお役に立てればと思います。
・入居希望者の増加
先にお伝えしたようにまだまだペット飼育可の物件は少ないのが現状です。ペット飼育可に変更することで周辺物件との差別化が図れ、入居率のアップが見込めます。
駅からの距離などの立地の問題や、駐車場やオートロック、宅配ボックスなどの共有設備の不備などのマイナスの条件よりもペット飼育可の物件を選ぶ入居希望者も多いと聞きます。
・家賃収入などの増加
ペット飼育可の物件にすることで入居時の敷金(保証金)や礼金、そして家賃も高めに設定することができます。
入居時や通常の家賃など掛かる費用が高くても、希少性があり需要が高いため集客のための訴求力は高いです。
リフォームやリノベーションによる集客をしなくてもペット飼育可による集客効果があるので、工事費用が抑えられるという効果もあります。
・入居期間の長期化
市場にペット飼育可の物件が少なく次の物件がなかなか見つからないため、一度入居してしまうと入居期間が長くなる傾向があります。
入居者様の入居期間が長くなることで、家賃収入が安定し収益性があがります。
入居者の入れ替わりが少ないため、家賃や条件の見直しの機会も少なくなり、年々の家賃の低下の問題を回避できます。
ここではペット飼育可に変更することでどのようなデメリットやリスクが発生するかをお伝え致します。
・原状回復費用の増加
入居者様が飼育されるペットの種類や飼育の仕方にもよりますが、ひっかき傷によるクロスの破れや柱のキズ、ペットの尿などの臭いの染みつき、害虫の増加、ペットの毛による排水口の詰まりなどが発生することで、原状回復に掛かる費用が増加するリスクがあります。
・設備等の導入費用の増加
ペット飼育に適した床材(ペットの足腰に負担が少なく、キズが付きにくく、尿などのお手入れがしやすいもの)やペットの臭いの付きにくく消臭効果のあるクロスなどの設備。ペットが出入りできる開口があるペット専用の室内ドアやキャットウォークの設置などを導入することで、入居希望者へのアピールになり集客が見込めますが、導入費用が掛かります。
・既存の入居者様との問題
既存の入居者の中にはもともとペット飼育不可の物件を探して入居されているかたもおられると思います。
ペット飼育可能に条件が変更になりますという通知だけでは、納得されず解約し退去に発展する場合があります。解約されるだけではなく、引っ越し費用などの請求を受ける場合もあります。
新しい入居者様との騒音や臭いなどで、クレームが入りトラブルになる可能性もあります。
このようなリスクを回避するために事前に既存の入居者様との話し合いや、契約更新時に変更があることを告知するなど、十分な準備と手間を掛ける必要があるといえます。
空室対策の一つとして効果が高いペット飼育可への条件変更ですが、メリットだけではなくデメリットやリスクもあるという事を理解して対策して頂ければと思います。
空室対策でペット飼育可に変更をお考えのオーナー様、ぜひともお気軽にご相談くださいませ。
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